バス釣りで使うスピニングリールのギヤ比の選択をあなたはどうしていますか?
おそらくですが、バス釣り愛好者の大半がハイギヤを選択しているのではないでしょうか?
一時期に比べれば落ち着いたような気がするけど、まだまだハイギヤが多数派の時代ですよね。
そんなハイギヤ(ギヤ比が高い)が台頭している時代にあえてノーマルギヤ(ギヤ比が低い)の有効性について今回は考えてみました。
ノーマルギヤとハイギヤの違いは回収スピードの早さです。
これはハンドル一回転でのラインの巻き取り量の違いでもあります。
ギヤ比が高ければ高いほど巻き取り量が多く回収スピードが早くなり、反対にギヤ比が低ければ巻き取り量が少なく回収スピードが遅くなります。
つまりハイギヤに比べて回収スピードの遅いノーマルギヤのリールはゆっくりとスローな釣りに向いています。
そんなゆっくりした釣りがしやすいノーマルギヤのスピニングリールはレベルアップを目指す方や初心者の方に使いやすいギヤ比だと思います。
それはなぜか?
ひとことで言えば「丁寧な釣りがしやすい」です。
僕の考えを具体的に書くと、バス釣りにおいてスピニングタックルの基本的な役割は「ライトリグを中心に小型プラグなど軽めのものを使う」これが前提になります。
スピニングタックルのメインの使用方法になるライトリグを使う釣り方にも色々なアクションや狙い方があります。
しかしソフトベイトを使った各種ライトリグの基本は、着水したら底まで沈めて使うボトムフィッシングです。
そしてボトムフィッシングをするうえで重要になるのが「ズル引き」というアクションです。
余談ですがズル引きの重要性について知りたい方は「バス釣りがある日突然上手くなる」という本を読んでみてください。
日本を代表するバスプロで近年はアメリカでも活躍されている青木大介プロが書かれています。
専門的な知識や難しいテクニックよりもバスを釣るための基本的な知識や考え方が詰まった内容の本です。
話しがずれてしまいましたが、このズル引きという究極の基本アクションをハイギヤのリールでやってしまうと回収スピードの早さが仇になることがあります。
ただでさえ軽くて雑に扱うと浮きやすいライトリグでボトムを丁寧に探るならハイギヤと比べて回収スピードの遅いノーマルギヤの方が原理的にやり易いはずです。
あくまで僕はバス釣りで使うスピニングタックルの役割は軽くてスローな釣りを担当するのが本質だと思っています。
なので基本を習得する段階やライトリグに慣れていないうちは回収スピードの早いハイギヤよりスローな釣りを展開しやすいノーマルギヤを支持します。
ただし基本を習得した後はノーマルギヤでもハイギヤでも自分のやりたい釣り方や好みに合わせて選択すれば良いと思います。
最後になりますが、あなたがバス釣りでレベルアップを目指すのであれば、まずはノーマルギヤでじっくり丁寧な釣りを心がけてみませんか?